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2019.01.23

学生起業家は、チャレンジと失敗から生まれた【株式会社hyoi:渡邉 輝】(起業インタビュー)

2018年12月、LIGHTHOUSEのシェアオフィスに新たな企業が登記しました。
”株式会社hyoi”の新しい冒険がここから始まります。

株式会社hyoi  代表取締役  渡邉 輝

株式会社hyoiとは

── まずはじめに、株式会社hyoiはどんな会社ですか?

行きたいところに行けるサービスです。行きたいところがある人の景色をリアルタイムで撮影してくれる人たちのプラットフォームを作っています。一言で言えば『目線のシェアリングエコノミーサービス』ですね。

▼『hyoi』Facebookページ

── チーム構成を教えてください

総勢8人でやってます。全員大学生で、僕は東北公益文科大学の3年生。
同じ大学から僕合わせて4人、山形大学から3人、東北大学から1人でやってます。

── 全員大学生なんですね!それぞれどうやって集めたんですか?

最初は1人でやってたんですけど、元々僕が代表を務めていた公益大起業部の2人がコミットするようになって来て、3人でやるようになりました。
開発できるメンバーがいなかったんでそれじゃまずいよねってなって、同じ大学の情報コースから1人連れてきて。

やっているうちに酒田だけでは狭いね、アンテナをもっと張り巡らせたいねってことで桃太郎形式で人集めしに行きました。ぼくが直接出向いてピッチして、共感してもらった人にジョインしてもらう感じ。

特に東北大の彼には会うたびに何度も言ってました。彼も会社を1つ持っていて、最近どう?みたいな感じで報告しあう仲だったんです。お互い高め合えるライバルの様な存在から、同じ会社の仲間になりました。

学生起業家として生きること

── 会社作ってから環境は変わりましたか?

実は僕、起業した事周りにあんまり言ってないんです。
知ってる友達からは「社長社長」って言われたりしますけど(苦い顔)
そうそう、最近は親にバレて「就活しろ!」って言われました。

── 大学3年生ですもんね、結局就活は?

しません。というか、やだ!
hyoiをやります。とにかくユーザーを増やしたい。
9月にはリリースしたいと思ってて、今年の12月には3,000ユーザーを目標にしてます。会社の方針として、まずは僕たちが作りたいものを作ってみようということで開発に励んでいます。これをα版として、β版作るまでにちゃんとできるプログラマーを集めたいなと思っています。

── 地道なことが続いて心が折れたりしないんですか

ないです。僕の生活リズムにhyoiが取り込まれてるから。
学校に行ったりするのと同じで、辛くない。

僕は志がないんですけど根底に「でっかいことしてできるだけ多くの人を喜ばせたい」という気持ちがあるんです。
今僕達を応援してくれている人がhyoiを使って喜んでいる姿を見たいという思いでやってるので、心が折れることはないです。

あとは「先陣切ってやらなきゃな」って使命感もあるんですよ。それが何でかは僕にもわかっていないんだけど・・・
親にもあんまり良くは言われないので、それはやって証明するしかないかなって思ってます。実家帰った時に親戚がいたりして「hyoiやったね!」と言われたいというか。

「失敗すること」について 

── このチャレンジングな姿勢は昔から?

昔から委員会とか部長とかにはなりがちでしたね。小さい頃から目立ちたがりでした。
高校までは本気でサッカー選手になりたいと思ってたし。

── 夢の形は違えど、その都度本気でやってる感じがしますね。

そうですね。だから高校生でサッカー選手の夢を諦めた時はめちゃめちゃ辛かったです。高校の3年生が一番しんどかったな。サッカー選手になりたいと思ってその高校に入って、プロになった先輩達もいる中で、レギュラー取ってエースナンバーを付けてってイメージをしてたんですよ。でも、なかなか上手くいかない。毎日毎日練習しても「こんなに頑張ってるのになんで上手くいかないんだ」みたいなことがたくさんあって。

「3年生には強くなってるだろ」ってイメージで1〜2年生の間すごく頑張ってたんですけど、3年生になると全然そうなっていない絶望感に苛まれました。サッカーに青春捧げてたから成績もめっちゃ悪かった。そこでサッカー選手になる夢は諦めたんです。

そこから受験の時期になって、サッカーで上手くいかなかったから大学こそはえげつないところ入ってやろうと思って今度は勉強を頑張ったんですよね。でも落ちて。高3の時は「本気で頑張ってもこんなに上手くいかない時ってあるんだな」と思ったんですよね。

あれが人生の大失敗だったってくらい絶望してました。

── 頑張っても上手くいかないって辛いですよね。どうやって乗り越えたんですか?

乗り越えたっていうか、切り替えました。そういうでかい失敗に対してポジティブなイメージを持つようにしてたんです。
「ここでこんなに失敗したんだから、僕に対して神様は後にいい人生をくれるだろう」と。

── おおー

僕には毎週反省をする時間があって、あの時何がいけなかったんだろうと考えるんです。
結果、何事もなんですけど「もっとエゴでいいんじゃないか」という結論に行き着いたんですよね。

思い返せば僕が失敗した時って人の話ばかり聞いていたんですよ。僕は中3くらいまで元々サッカーの個人技が好きだったんです。だけど僕の入った高校ではパスサッカーが主流だった。個人技をしていると怒られるんですよね。だからそこに合わせて自分の持ち味を捨ててパスサッカーを選んでしまった。

それが原因でダメになったのかは正直わからないんですけど、もっとエゴを出して自分の責任で挑戦すればよかったと思っています。
そんな感じに今になって色々と反省すべき点がわかってきて、今年の抱負を立てたんですよね。

── 今年の抱負ですか

「自分になる」って決めたんです。人のこと見てても人にしかなれない。って思って。

▼今年の抱負「自分になる」

高校の時、人のことを聞いて失敗した自分がいたから、
今度は自分を100%肯定して自分に嘘つかないで勝負かけようと。

だから今は自分の心に従って動いてます。

さいごに

今回は学生起業家の生き様にスポットライトを当てたインタビューでした。チームでの起業もいわば団体戦ですが、個人技が好きな渡邉くんだからこそ、自由に動ける部分と一緒に動く部分をしっかりと定めた上で同じ方向を向きながら前進していけるような印象を受けました。

最後に、渡邉くんに今のメンバーをサッカーチームに例えてもらいました。

── 今のメンバーをサッカーチームに例えると?

サラサラと迷いなく書いてくれた渡邉くん。メンバーの特徴をしっかりと把握しているのが伺えました。
日本最強のチームになっていくことを期待しています!

 

(インタビュアー:ベー子)