なぜ今、メジャー再挑戦?有原航平が決断した理由

海外FA未取得の現状と選手側の思惑
有原航平さんが再びメジャー挑戦を表明したという報道、ちょっと驚きましたよね。
でも冷静に状況を見てみると、「なるほど、そう来たか」と妙に納得してしまう理由があるんです。
というのも、有原航平さんは2023年からソフトバンクで3年プレーして、ついに契約が満了。
しかし、海外FA権はまだ持っていない。普通ならポスティングでメジャー移籍…という流れですが、ソフトバンクはそれを認めない方針。これ、実は結構前から明言されてたんですよね。
ここでふと思ったんです。
筆者のいるシステムエンジニアの世界でも、ある意味「再挑戦」って重要で。
スキルを磨き直して、外資系にチャレンジする仲間もちらほら出てくるお年頃(40代)なんですが、有原さんもまさに“納得いかないまま終わった前回を超えたい”という気持ちがあったのではないでしょうか。
ソフトバンクの慰留は想像に難くありませんが、本人の思いが強ければ、自由契約を選ぶ可能性もリアル。
「もう一回、自分の力をMLBで試したい」という情熱がなければ、この年齢であえてリスクを取る選択はしないはずです。
有原航平のこれまでのキャリアとソフトバンクでの成績
日ハム時代から渡米、そしてNPB復帰までの歩み
有原航平さんがプロ野球の世界に飛び込んだのは、2015年。
ドラフト1位で日本ハムファイターズに入団し、1年目から新人王に輝くなど、順調なスタートを切りました。
その後も安定した投球を見せ、6年間で通算60勝。
2020年オフにはポスティングでテキサス・レンジャーズに移籍。
この辺り、実は筆者自身が会社を辞めてフリーランスに転身したタイミングとちょうど被っていて、「お、同じチャレンジ派かも」と勝手に親近感を抱いてました(笑)。
ただ、有原さんはアメリカで右肩の故障もあって、思うような結果を残せず。
わずか2年間でMLBから離れることになってしまいました。
挑戦したからこそわかる「厳しさ」ってありますよね…。エンジニア界隈でも、海外案件に飛び込んで全然文化が合わずに戻ってくる人、結構います。
【2023〜2025年】ソフトバンクでの活躍と存在感
その後、2023年にソフトバンクと3年契約を結び、日本球界に復帰。
これがまた見事な復活劇で、パ・リーグ最多勝を2年連続で獲得。
開幕投手も務め、「帰ってきたエース」の看板をしっかりと背負いました。
この活躍ぶりは、正直驚きでした。
一度挫折を経験した後でも、ここまで自分を立て直せるのか…と、同年代としてかなり刺激を受けました。
「移籍の理由」は夢か、環境か、それとも…?
ソフトバンクで絶対的な地位を築いていたにも関わらず、なぜ移籍を選ぶのか。
これはもう、シンプルに“夢をあきらめていなかった”ということなんでしょう。
現場にいると安定を選びたくなる。でも、「前回の挑戦は不完全燃焼だった」と感じるなら、今再び動くのは自然な流れ。
有原航平さんは、自分のキャリアの終わりに後悔を残したくなかったんだと思います。
次は、その不完全燃焼だったMLBでの成績について掘り下げます。
気になるMLBでの実績と評価
2021〜2022年 テキサス・レンジャーズ時代の苦戦
有原航平さんが渡米したのは2021年。テキサス・レンジャーズでの2年間は、まさに“試練の連続”でした。
MLB通算成績は3勝7敗、防御率7.57。
渡米当初は「日本のエース級」として期待されていたにも関わらず、結果が伴わなかったのは事実です。
特に2021年は右肩の故障に悩まされ、思うように投げられない日々が続きました。
防御率・勝敗・WHIPから見る課題と可能性
数字を冷静に見てみると、WHIP(1イニングあたりの出塁許可数)が1.75と高く、制球と球威の両方に課題があった様子。
ただし、K/BB(奪三振/与四球)を見るとそこまで極端に悪くなく、「完全に通用しなかった」わけではない印象です。
投手は少しのズレが命取りになる世界。
メジャーの硬いマウンドや違うボールに対応しきれなかったという可能性もあります。
メジャー球団から見た“有原再評価”のタイミングとは?
では、なぜ今になって再び注目されているのか。
それは「日本球界で圧倒的な実績を残したから」でしょう。
特に先発不足に悩むMLB球団にとって、即戦力の右腕は非常に魅力的。
33歳という年齢も、「若すぎず、経験豊富」という意味でちょうど良いかもしれません。
ソフトウェア開発でもそうですが、一度失敗した人が地道にスキルを磨いて戻ってくると、信頼感が違いますよね。
有原航平さんも、まさに「再評価されるタイミング」を自ら作った選手だと言えそうです。
次は、その再挑戦を阻む「ポスティング不可」という問題と、それに対する選択肢を見ていきます。
ポスティング不可→自由契約の可能性とは?
球団の対応と今後の移籍手段
ソフトバンクはかねてから、ポスティングによるMLB移籍に対しては厳しいスタンスをとっています。
今回も例に漏れず、有原航平さんに対してポスティングを認めない方針を貫いているようです。
つまり、有原さんがメジャーに行くには「自由契約になるしかない」ということ。
ここが今回の一番のポイントかもしれません。
チームにとっては大黒柱の流出。ファンにとってはショック。
でも、有原さんにとっては“夢の続き”を追うための必然的な選択肢とも言えます。
「自由契約」に踏み切ることで開かれる道
自由契約になるというのは、一見ネガティブに聞こえるかもしれません。
でもこれは、あくまで「自分の意思で次のステージに進むための手段」。
筆者も一度、正社員という立場を自分から手放してフリーランスになった経験がありますが、
やっぱり「自分の意思で選んだ環境」って、やる気も集中力も全然違うんですよね。
有原航平さんにとっても、拘束のない状態でオファーを待てるのはむしろ好都合かもしれません。
過去の類似ケースと比較する有原の状況
実は過去にも似たようなケースはあります。
たとえば前田健太さんや菊池雄星さんはポスティングを使ってメジャーへ行きましたが、
ポスティングを認めない球団でプレーしていた選手は、自由契約にすることで移籍を実現してきました。
ただし、タイミングや球団事情も絡むため、そう簡単ではありません。
有原さんの場合、成績・実力・実績の3拍子が揃っており、なおかつタイミング的にも「今しかない」という状況。
ここまで整っていて、なおかつ“覚悟”があるなら、あとは本人と球団の交渉次第という感じでしょう。
次は、そんな有原さんに対するファンやネットのリアルな反応を見ていきましょう。
ファンとネットの反応は?「もう一度夢を追ってほしい」
SNSの声に見る期待と惜しむ声
メジャー再挑戦の報道が出た瞬間、SNSは一気にざわつきました。
「夢を追い続ける姿、かっこいい!」という応援の声がある一方で、
「ソフトバンクはどうするんだ」「マジで抜けられたら困る」と、惜しむ声も多数。
X(旧Twitter)では「有原さんなら通用すると思う」「2回目の挑戦、応援しかない」なんてコメントがちらほら。
筆者的には、エンジニア仲間の“外資転職チャレンジ話”とどこか重なる部分があって、
「よし、オレもまた新しいプロジェクトに手を挙げようかな…」と、地味に影響を受けました(笑)。
国内球団復帰の可能性もゼロではない?
一方で、「もしメジャーが決まらなかったら国内復帰もあるのか?」という声も見られます。
たしかに、それも現実的な選択肢の一つかもしれません。
ただ、有原航平さんが今回にかけている意志の強さを見る限り、「メジャー一本に絞っている」ような印象も受けます。
この辺は、もう本人と代理人の動き次第。
でも正直、ファンとしては「最後まで自分の夢を追ってくれた方が清々しい」と感じてる人も多いのではないでしょうか。
そしていよいよ、最後の見出し。
再挑戦の先に何を見ているのか、まとめとしてお伝えしていきます。
まとめ|有原航平の再挑戦に期待したい理由
過去の悔しさをバネに、30代からの本気挑戦
一度夢に挑んで、壁にぶつかって、でもあきらめきれなくて、もう一度その舞台に立とうとする。
それって簡単そうで、実はめちゃくちゃ勇気がいります。
特に有原航平さんのように、日本でしっかり実績を積んでいればなおさら。
それでもメジャー再挑戦に踏み出すというのは、前回の悔しさを糧に、もう一度勝負したいという本気の表れです。
筆者もシステム開発の現場で、「あのときうまく行かなかったプロジェクト」にもう一度関わることになった経験がありますが、
その時の集中力と情熱って、自分でも驚くほどでした。
おそらく、有原さんも今その境地にいるんじゃないかと思います。
MLBで再び花開く日は来るのか?
33歳という年齢、3年連続の安定した成績、そして強い意志。
これらが揃った今、有原航平さんの挑戦には十分な説得力があります。
もちろん、メジャーの世界は甘くない。
でも「今回は違うぞ」と、あのマウンドに堂々と立つ姿を見せてくれると信じたい。
次に有原さんが海を渡るとき、
その背中にはたくさんのファンの声援と、“過去の自分”を超える覚悟が詰まっているはずです。